カバノアナタケ(チャーガ) 医学博士 星崎東明 著
健全社より転載
■カバノアナタケの栄養素■

【主要成分】
たんぱく質、脂質、灰分、食物繊維、糖質、エルゴステロール、ビタミン類、ミネラル類、フラボノイド、トリテルペノイド、アルカノイド、プテリン、アガリチン酸、イノシトール、等

【糖  質】
●βグルガン
βグルガンはキノコに含まれる抗癌性のある多糖類の1つで同じ種類にβ-Dグルガンがあります。β-Dグルガンもカバノアナタケには含まれる。β-Dグルガンには抗腫瘍活性などもある。

【食物繊維】
●水溶性リグニン
リグニンという食物繊維は本来不溶性のものであり、キノコ類に含まれる菌により水溶性となり、細胞内に浸透しやすくなった食物繊維でこの珍しい食物繊維がカバノアナタケには含まれおり、ウィルスの抗体のマクロファージを活性化します。実験により抗エイズ作用が期待され、抗エイズ薬として特許も申請中です。
●βカロテン
にんじんやほうれん草、モロヘイヤなどに多く含まれる食物繊維。体内で必要に応じてビタミンAに変わる優れもの。ビタミンAに変換されないベータカロテンは人間の万病の素となる活性酸素を除去する働きがあります。

【ビタミン】
●ビタミンA
緑黄色野菜に多く含まれるビタミンで視覚関係や胃腸・器官支などの粘膜の正常化、また皮膚関連の病気にも作用します。
●ビタミンD2
カバノアナタケに含まれるエルゴステロール(エルゴステリン)はビタミンD2に変わり、ビタミンAの吸収を促進したり、カルシウム補給に役立っています。キノコ類に多く含まれています。

【フラボノイド】
玉ねぎ、ブロッコリーなどに多く含まれる成分で強力な活性酸素除去効果を発揮します。

【イノシトール】
ビタミンB群の仲間。脂肪の流れを良くし、コレステロール対策になります。よって動脈硬化などにも。オレンジなどにも含まれています。

【サポニン】
サポニンは医療の現場でも抗脂血症、動脈硬化、高血圧の患者にも投与され血中の脂質低下作用があることが確認されています。大豆などの主要成分の一つで長期に渡って摂取すると肥満体質が改善されるといわれています。また抗癌作用もあり組織培養したガン細胞にサポニンをかけたところ細胞が正常化したことも実験で確認されています。

■カバノアナタケの効果■

ガ  ン
「カバノアナタケが癌(ガン)に効く」とロシアでは研究者や公的機関が取り上げています。癌(ガン)に効果が期待できるビタミンAや、リグニンによるガン細胞の攻撃抗体であるマクロファージの活性化、人間にとっての万病の素である活性酸素を分解する働きなど、癌(ガン)に対しての予防から対策まで行っているので、これが「カバノアナタケが癌(ガン)に効く」と言われる要因であるようです。

エ イ ズ
各種研究機関やマスコミによるとカバノアナタケに含まれる水溶性リグニンというキノコ類が持つ、白色腐朽菌によって分子の大きさが小さくなったリグニンにHIV(エイズ)ウィルスの増殖を抑制する効果があることが、実験などで明らかになったことを報告しています。またこれらの実験や研究を元にカバノアナタケが抗HIV(エイズ)治療薬として特許を申請中であることもわかっています。



アトピー性皮膚炎
カバノアナタケはSOD活性の効果によりアトピー性皮膚炎等のアレルギー全般に効果が期待できます。その能力は豊富なミネラルとβカロテン、ビタミンAなどによる活性酸素を除去する機能です。しかし、アトピー性皮膚炎等のアレルギー対策には豊富なビタミンCも欠かせず、残念ながらビタミンCはカバノアナタケには入っておりませんので果物等のビタミンCが豊富な食物も欠かさず摂取するとアトピー性皮膚炎の改善が期待できると思います。

糖  尿  病
糖尿病対策に血糖値を下げることがあります。ある糖尿病の患者さんが「カバノアナタケ茶を医師の診断前に飲んでから病院に行くと血糖値が下がり医師に怒られないで済む」といっていました。カバノアナタケは血糖値を抑える働きが期待できますが、糖尿病の治療はカバノアナタケを飲むだけでは治りませんので、医師の指示にきちんと従い、その上でカバノアナタケ茶を飲むことをお勧めいたします。

高  血  圧
高血圧解消にとって必要な栄養素の一つにβカロテンがありますが主に緑黄色野菜などに含まれ、抗酸化作用等を行います。また、βグルガンなども血中の悪玉コレステロールを減らす効果があり、血液をサラサラな状態にします。そして、キノコ類に多く入っている豊富なカリウムがあり、カリウムは高血圧の人に対して血圧を下げる効果を発揮いたします。これら食物繊維が豊富に含まれているカバノアナタケは高血圧解消にも大いに効果が期待できるでしょう。

インフルエンザ
カバノアナタケの豊富な活性酸素除去能力や食物繊維、ビタミン等により、人間の免疫力に効果を発揮するので全ての病気に対して有効といっても過言ではないでしょう。インフルエンザ等の伝染力の強い病原体に対しても、免疫作用で病原菌が入ってもインフルエンザ等の抗体を直ぐにつくります。

■総括■

@免疫力の強化作用
A活性酸素の除去作用
Bガンの予防と改善(特に消化器系のガン)
Cエイズなどの抗ウィルス作用
D糖尿病の予防
Eアレルギー性疾患の予防と改善
F慢性肝炎の改善
G慢性腎炎の改善
H心臓病、心筋梗塞、脳血栓の予防
I血圧の正常化作用
J滋養強壮と不老長寿
K喘息や痔の予防
L消化促進作用、他


カバノアナタケは、実験の結果から副作用はまったくありません。効能については、北海道立食品加工研究センター、大阪府立公衆衛生研究所、国立予防衛生研究所、大阪赤十字病院・元副院長 星崎東明博士、
広島大学医学部・静岡大学農学部 名誉教授 水野卓博士、西華クリニック院長の荒井基夫博士、北海道大学農学部のグループ、ロシア レニングラード第一医科大学のグループ、ルガンスク医科大学のグループ、
シベリア医科大学など、多くの研究者が報告しています。

チャーガはカバノアナタケ属の菌核です。菌核とは茸を育てるために子実体と同じ第三次菌糸体が栄養分を溜めて塊状になったもので、何らかの未知なる栄養価値が期待されています。また寄生(着菌)している木が2万本に1本と言われ非常に少ないことから幻のキノコとも呼ばれています。有名な高級食材のトリュフも菌核と言われています。チャーガ菌核の細胞壁は硬いため、これを破砕することによってβ−グルカン等が低分子化して吸収性が向上します。